初心者が進めるiphoneアプリ開発

タイマーを設定して10ms単位でカウントアップしても、タイマーは正確に10msでメソッドの実行ができないので時間を測定するのには使えません。そこでストップウォッチみたいに細かい時間の取得をするには「NSDate」クラスを使って、起動開始の時間と停止の時間との差分を求める方法があります。

ヘッダでタイマ、タイマスタート時間、タイムアウトで実行するメソッドを宣言します。

@interface TestViewController : UIViewController {
    NSTimer *timer1;    //タイマ
    NSDate *stdate;    //タイマスタートの時間
}

- (void)timedisplay:(NSTimer *)timer;    //タイムアウトで時間表示するメソッド

@end

タイマーを起動する際に、タイマーのスタート時間を取得しておきます。

//タイマー動作開始、0.01秒きざみに設定
timer1 =
[NSTimer
scheduledTimerWithTimeInterval:0.01
target:self 
selector:@selector(timedisplay:) 
userInfo:nil 
repeats:YES]; 

//スタート時間の取得
stdate=[NSDate date];
[stdate retain];

タイムアウト時に数値を表示させる処理を入れます。
ここで、「timeIntervalSinceDate」メソッドを利用することで、ある日時からある日時までの経過秒数を取得することが可能です。

- (void)timedisplay:(NSTimer *)timer
{
    NSDate *now=[NSDate date];    //現在の時間を取得
    
    //開始時間と現在時間の差分を、少数点以下2桁で表示
    timedisplay.text=
    [NSString stringWithFormat:@"%.2f",[now timeIntervalSinceDate:stdate]];
}

これでタイマー起動中は少数点以下の数値がそれらしく動き、タイマーを停止すればタイマーを起動した時間から停止した時間までの差分が出ます。タイマーを停止した直後に結果を表示させます。

[timer1 invalidate];
NSDate *now=[NSDate date];
timedisplay.text=
[NSString stringWithFormat:@"%.2f",[now timeIntervalSinceDate:stdate]];

実行結果