初心者が進めるiphoneアプリ開発

「Text Field」とはユーザーからの入力を受け取る場合に使用します。「Text Field」がタップされるとユーザーが入力するためのキーボードが出て、キーボードの「return」がタップされるとキーボードが引っ込むものを作ってみます。

「TestViewController.h」の編集

@interface Test2ViewController : UIViewController {
    //アウトレットを追加
    IBOutlet UITextField *tf;
}

@end

「TestViewController.m」の編集

//UITextFieldのデリゲートメソッドを追加
//イベントが発生した場合に呼ばれます

//テキストフィールドを編集する直前に呼び出されます
- (BOOL)textFieldShouldBeginEditing:(UITextField *)textField{
    NSLog(@"textFieldShouldBeginEditing");
    return YES;  //これをNOにすると、キーボードが出ません
}


//テキストフィールドを編集する直後に呼び出されます
- (void)textFieldDidBeginEditing:(UITextField *)textField{
    NSLog(@"textFieldDidBeginEditing");
}


//Returnボタンがタップされた時に呼び出されます
- (BOOL)textFieldShouldReturn:(UITextField *)textField{
    NSString *retStr;
    retStr=tf.text;  //テキストを受け取って
    NSLog(retStr);  //コンソールに表示
    
    //「resignFirstResponder」はユーザーのアクションに対して
    //最初に応答するオブジェクトを放棄するという命令なので
    //「tf」が放棄されて、キーボードも消えます
    [tf resignFirstResponder];
    return YES;
}


//テキストフィールドの編集が終了する直前に呼び出されます
- (BOOL)textFieldShouldEndEditing:(UITextField *)textField{
    NSLog(@"textFieldShouldEndEditing");
    return YES;  //これをNOにすると、キーボードが消えません
}


//テキストフィールドの編集が終了する直後に呼び出されます
- (void)textFieldDidEndEditing:(UITextField *)textField{
    NSLog(@"textFieldDidEndEditing");
}

「TestViewController.xib」の編集

「Resources」から「TestViewController.xib」をダブルクリックして「Interface Builder」を開きます。


「Library」から「Text Field」を「View」にドラッグ＆ドロップします。



「File's Owner」上で右クリック「control ＋ クリック」して、黒いダイアログを出し、「tf」と「Text Field」を紐付けします。



「Text Field」上で右クリックして、黒いダイアログを出し、「delegate」と「File's Owner」を紐付けして保存します。



実行して「Text Field」をタップするとキーボードが出て入力でき、「return」をタップすると入力を終了します。



コンソールにはこのようなログが残ります。編集開始メソッド呼び出し後、「Text Field」に入力した内容を受け取ってログに残し、編集終了メソッドが呼ばれています。

「textFieldShouldBeginEditing」や「textFieldShouldEndEditing」で「return NO;」にすると次のメソッドが呼ばれないので、動作を自由にエディットすることができます。（例：入力するのにキーボードの代わりにPicker Viewを出す）